《本記事の概要》ビジネスにおいて,難しいけど大事な決断って何だと思いますか?私は「やめる」「断る」という決断が大事だと最近思います.そんなことを考えながら本屋をうろついていたある日,「やらない決意」というタイトルの本と出会ったので紹介させていただきます.





ビジネスにおいて最も勇気のいる決断

ビジネスの世界でもっとも勇気のいる決断は,『何かをやめる』ということではないでしょうか.分かりやすい話で言えば,◯◯事業への投資をやめる(事業撤退),正規従業員の数を減らす(=雇用をやめる,つまりリストラ)というようなことがあります.これは,会社にとって勇気のいる決断だと思います.


勇気のいる決断ですが,不可欠な決断でもある場合がほとんどです.『やめる決意』をしない限り,会社がつぶれる可能性があるからです.私は会社のヒエラルキー(階層)のいちばん下くらいにいる平サラリーマンですが,「経営者は大変だなぁ」なんて,どこか他人事のように思っていたところが今まではありました.


でも,『やらない決意』が必要なのは経営者だけでしょうか?そうではない気が最近はしています.私はミニマリスト的な考え方をするようになってから,仕事においても不要な物事を減らし,大事なことに集中して,成果を最大化できるように働くべきだという意識も出てきました.まぁ当たり前のことなんですが・・・今まではどこか「なんとなく」仕事をしてしまっていたような気がします.


井口晃 やらない決意 サンマーク出版

まずは一度「やらない」と言ってみよう

やらない,つまり何かをやめるということは,何かを減らすということですので,まさにミニマリスト的な考え方だなと思います.でも,何かをやらないという決意は,そんなに簡単なことではないのです.


自ら「やります!」と言った仕事をやっぱりやめるとか,上司に頼まれたから仕方なくやっている仕事をやめるとか,ビジネスの場面においてはやめたいと思ってもやめられないことがたくさんあるのではないでしょうか?


自ら「やります!」と手を挙げた仕事だとしても,進めるうちに必要ない,成果にならないと分かればやめる.


上司に頼まれたけど自分にとっても会社にとっても不要な仕事だと思えばやめる(断る).


勇気がいることもあるけど,1回やってみれば,それから後はもう少し気楽にできるような気がします.私は最近,社内の打ち合わせの場で,ある案件について「やめることを決めたい」というような提案をしました.周りの反応はイマイチな感じもありましたが,それを自ら言い出せたことは,自分にとっては一歩前進です.



出典:Wikipedia


難しいけど大事な「やらない決意」

「すること」それを決めるのは簡単だ.
難しいのは「しないこと」を決めることだ.
Dell創業者 マイケル・デルの言葉 出典:earth-words.org


井口晃著『やらない決意』の中でも紹介されているコンピューター会社であるDellの創業者,マイケル・デルの言葉です.本書の中では,「何をやるかを決めるより,何をやらないかを決めるほうが大事だ」と訳されています.


確かに,難しいことなのです.でも,大事なんです.これができる人とできない人では,きっと仕事の進め方に大きな違いが出るんだろうなと思います.もちろん,何をやめるかを決断できる人が,仕事を前進させられる人だと私は思っています.


私はまだ「やめることを決めたい」と提案してみただけで,自ら「やめる決意」をできたわけではありません.でも一歩は踏み出せたと思うので,あとはこの勢いで(?)次のステップへ進めたらいいなと思います.



最後まで読んでいただきありがとうございました.







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